こんにちは!札幌高校進学ナビゲーターのさっしんです。
札幌厚別高校、通称「厚高」。ここは、北海道の公立高校では珍しく、芸術系の勉強をするためのコースがあります。
日本はこれから、大学に入学するためのセンター試験が廃止されるなど教育制度が大きく変わろうとしています。その中で、もうすでに他の学校にはあまりないことにチャレンジしている厚別高校には惹かれちゃいますね。
では、札幌厚別高校の偏差値はどのくらいなのでしょうか。実際に合格するためには、中学校での成績はどのくらい必要なのか。当日の試験の点数やボーダーラインなど、一緒に確認してみましょう。
札幌厚別高校の学科ランクと偏差値は?
札幌厚別高校は、進学と芸術に力を入れた、都市型の新しい総合学科です。厚別高校には、「人文系列」「数理系列」「音楽系列」「美術系列」の4つの系列があることが特徴ですが、それらは2年生に進学する際に選択することとなります。
コースが複数ある学校は、そのコースごとにランクや偏差値が違うというところもありますよね。しかし、厚別高校は1年生の時点では系列は関係ないので、『札幌厚別高校総合学科』のランクや偏差値のみになります。
では、その総合学科のランクはどれくらいなのでしょうか。
北海道内:140位/484件中
北海道内公立:75位/345件中
全国:3625位/10,096件中
参考:みんなの高校情報
どのランクを見ても上位3割程度に入っていますね。では、偏差値はどうかというと、ズバリ47~50です。
これだけじゃさっぱり何のことやら…?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。偏差値47~50というのは、高いのか低いのか。そもそも偏差値って何でしょうか。
偏差値とは、とても簡単に言うと偏差値50=平均です。つまり、テストの点数が平均点と同じだったとすると、その人は偏差値50という事になります。数字が増えると平均より上に、減ると平均より下ということになります。
つまり、札幌厚別高校は平均的な位置にいるということですね。ちなみに、トップクラスの高校の偏差値は70以上であることが多いです。北海道の公立高校でそれくらいのレベルとなると、札幌南高校、札幌北高校、札幌西高校などがあります。
札幌厚別高校の合格ボーダーラインや倍率は?
高校入試を考えた時に、ボーダーラインや倍率と言う言葉を耳にしたことがあると思います。でも、これってなんだかいまいちピンとこないという方も多いのでは?
そこで、札幌厚別高校のボーダーラインや倍率をそれぞれ説明を交えながら詳しくご紹介していきます。
【合格ボーダーライン】
合格ボーダーラインとは、入学試験の当日点や内申ランクにより合格率が高くなる範囲を示したものです。では、札幌厚別高校のボーダーラインを確認してみましょう。
- 当日点・・・当日の入学試験の点数
- 内申ランク・・・中学3年間の成績に基づくランク
上の図にある太枠内に、自分の成績があれば合格の可能性がかなり高くなります。
例えば、内申ランクがEで当日140点取った場合、かなり合格に近付きます。しかし、同じ140点でも、内申ランクがGであれば合格可能性が低くなってしまいます。北海道で塾などに通っていれば知っている方もいるであろう「道コン」の合格可能性判定もこのボーダーラインを基に作成されています。
この合否に関わってくる内申ランクとは、中学3年間の成績によって付けられるものです。まず、計算式は以下の通りです。
(中学1年の成績×2)+(中学2年の成績×2)+(中学3年の成績×3)=内申点
この計算で出た内申点を下の表に当てはめて、A~Mの13個のランクに分けられるということになります。
目安として、成績がオール4だった場合は内申点252点でDランクです。オール3だった場合は内申点189点でGランクとなります。
厚別高校の合格ボーダーラインで、当日点の境目となっているのはEランクですね。そのためそれ以上の内申ランクが欲しいところです。それには、成績がオール3では足りませんのでそれよりもいい成績を目指しましょう。
かと言って、オール4以上を取れということではありません。得意・不得意はもちろんあると思うので、いくら頑張っても3しか取れない科目があるかもしれません。その場合は、いくつか4もしくは5を取れる得意科目があると安心ですね。
因みに、1年生の場合は「成績×7」、2年生の場合は「(1年生の成績×2)+(1年生の成績×5)」で目安を知ることが出来ます。
【倍率】
倍率とは、その高校の定員に対し、入学試験を希望する人数がどのくらいいるのかを表したものです。倍率が高くなるほどライバルが増えるという事ですので、合格までの道のりが険しくなります。では、札幌厚別高校はどうでしょうか。
2017年から、1.1倍→1.3倍→1.4倍と上がってきています。定員280名に対し363名が受験を希望しているという状況です。人気が出てきて、ライバルが増えていますね。
この出願状況ですが、「少し前に見た時と変わっている」という状況になることがあります。実際に、2019年1月時点での厚別高校の倍率は1.5倍でした。それが、たった2ヵ月後の2019年3月時点では1.4倍に減ったのです。これはどういうことでしょうか。
これは、受験生には出願先を変更できる期間が設けられているというのが理由です。まず、受験生は1月に希望の学校へ出願をし、その段階で各学校の倍率が「第1次出願状況」として発表されます。この結果を見て、自分の出願した高校の倍率が高すぎるとか、もう1つ志望していた学校の方が倍率が低い、などという状況に合わせて出願先を変更することができるんです。
この出願変更受付期間は、1月下旬~2月初めに設けられています。その期間内に、ご自身の中学校校長へ出願変更届を提出しなければなりません。以前は、出願した高校へ書類を取りに行き、変更先の高校へ持参する必要があったので、かなり効率的になりましたね。
但し、この変更ができるのは一般受験の方のみです。推薦で受験する方は変更ができないのでご注意ください。
まとめ
- 厚別高校の学校ランクは北海道内で見ても全国的に見ても、上位3割程度。
- 厚別高校の偏差値は47~50で、平均的な位置にある。
- 合格ボーダーラインは、内申ランクと入試当日の試験の点数で決まる。厚別高校に合格するには、内申ランクがD以上であれば、合格ボーダーラインは126点。内申ランクE~Gであれば、合格ボーダーラインは146点となる。
- 厚別高校の出願倍率は年々上がっていて、2017年では1.1倍だったのが、2019年では1.4倍となっている。
偏差値やボーダーライン、倍率などのお話をしてきましたが、これらはあくまでも合格するための目安です。ボーダーラインの中にいるから必ず合格できるという訳ではありませんし、倍率が高いから合格できないという事でもありません。
実際に、皆さんの先輩の中には努力して高校受験を突破できた方が何人もいらっしゃいます。そのうちの1人は、1~2年生の時はボーダーラインから遥かに離れていて、道コンでも合格可能性は2%でした。しかし、どうしても志望校に入学したいという思いで頑張り続け、3年の冬には合格可能性47%。そこからラストスパートをかけて見事合格を果たしました。
努力次第で、誰にでも合格の可能性は十分にあります。合格ボーダーラインや偏差値、倍率などは、その目標を明確にしてくれるものです。厚別高校を志望される方は、余裕で合格を勝ち取れるよう、ぜひこの記事を参考に受験勉強の目標を立てていただけたらと思います。
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