こんにちは!札幌高校進学ナビゲーターのさっしんです。
札幌山の手高校は部活に力を入れている高校です。文化部、運動部ともに全国レベルの部が複数あり、卒業生には歌手や女優、スポーツ選手などの有名人を多数輩出していますが、その中でも特に多いのはバスケットボール選手のようです。
バスケットボール選手が多いというのは本当なんでしょうか?詳しく調べてみました。
札幌山の手高校の卒業生はバスケ選手が多い?
まず札幌山の手高校出身のバスケ選手が何人いるのか調べてみました。その人数はおよそ24人。この人数は札幌山の手高校出身のスポーツ選手3分の2を占め、歌手や女優といった文化人の卒業生を加えても約半数がバスケ選手になります。(ちなみに文化人の卒業生には東洋人初のアカデミー助演女優賞を取った「ミヨシ梅木」という女優の方がいます。この方はジャズ歌手でもあります。)
半分がバスケ選手・・・確かに多いですね。
そして調べて驚いたんですが、なんと全員が女子バスケ選手だったのです!
なぜこんなにもバスケ選手が多いのでしょうか?その理由を知るために札幌山の手高校女子バスケ部についても調べてみました。
【女子バスケ部は全国屈指の名門!?】
札幌山の手高校女子バスケ部は1966年に創部されました。(当時は「札幌香蘭女子学園高等学校」という校名の女子高でした)
創部当初は大会などで結果を出せずにいましたが、1970年にコーチに就任した上島正光コーチの「常に新しい練習、技術を求めていく」という取り組みの下厳しい練習を積み、創部8年目の全道大会初優勝を皮切りに約50年間躍進を続け多くの実績を残していきました。
主な実績
・2010年インターハイ・国民体育大会(国体)・全国高校選手権大会(ウィンターカップ)3冠達成
・2011年国体・ウィンターカップ2年連続優勝
・ウィンターカップ29年連続出場
基本を大事にした練習と試合では「練習でやってきたことを全て出す」ことを追及していき、今では全国大会常連の強豪校として活躍しています。
これらの取り組みや上島コーチの指導、部員の努力が実を結んだ結果多くの選手が輩出されたのでしょうね。
男子バスケ選手がいない理由
ところで、「男子バスケ部はあるの?」「卒業生に男子バスケ選手がいないのはどうして?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
実は札幌山の手高校には男子バスケ部もあります!しかし、創部から間もないため歴史が浅く実績もあまりありません。ですが、着実に力をつけていてインターハイ予選でも結果を出し始めているようです。
今後札幌山の手高校卒業生の男子バスケ選手も出てくるかもしれませんね。
札幌山の手高校卒業生の選手をご紹介
先程ご紹介した実績、インターハイ・国体・ウィンターカップ3冠達成は特に目を引きますね。実はこれ北海道初の快挙でもあるんです。そしてこの時の主力選手だった4人も2019年現在Wリーグ(女子のプロリーグ)や国際試合で活躍しています。
この4人、どんな選手なのか気になりますよね。ここからはその4人の選手をご紹介します。
【町田瑠唯】
引用先:バスケットカウント
- 1993年3月8日生まれ
- 身長162cm 体重57kg
- ポジション ガード
- 所属 富士通レッドウェーブ(キャプテン)
- 日本代表歴
2010年U‐18アジア選手権(準優勝) 2011年U‐19世界選手権(7位) 2014年仁川アジア大会(3位)
2015年アジア選手権(優勝) 2016年リオオリンピック(ベスト8) 2017年アジア選手権(優勝) 2018年ワールドカップ(9位)
町田選手は3冠達成時チームのキャプテンを務めていました。小さな体格を補うスピードとトリッキーなハンドリング※、そしてバスケットIQ※の高さが持ち味の司令塔です。
特にアシスト能力に関しては高校在学時、「どこにいてもパスが来る、どの動きをしても見てくれる」といわれ、U‐19世界選手権アシスト王に選ばれるほど高い能力をもっています。
また町田選手が札幌山の手高校に進学した理由は「北海道で一番強い高校に行きたかったのと上島コーチに教わりたかった」からだそうです。もし進学していなかったら、日本代表はもちろん富士通やWリーグにも行けなかったと思うと語っています。
町田選手にとって札幌山の手高校進学はバスケ選手としてのターニングポイントだったのでしょうね。
※ハンドリング ボールを扱う技術
※バスケットIQ バスケットにおける戦術理解力や戦況判断力を指す用語
【本川紗奈生】
引用先:バスケットカウント
- 1992年4月2日生まれ
- 身長176cm 体重63kg
- ポジション ガード・フォワード
- 所属 シャンソンVマジック
- 日本代表歴
2010年U‐18アジア選手権(準優勝) 2011年U‐19世界選手権(7位) 2014年仁川アジア大会(3位)
2015年アジア選手権(優勝) 2016年リオオリンピック(ベスト8)
本川選手は力強いドライブ※と3ポイントシュートで得点を稼ぐまさに「切り込み隊長」ともいうべき点取り屋の選手です。2010年国体決勝の時は決勝点をブザービーターで決め、国体優勝や3冠達成に貢献したことからもその得点力と決定力の高さがうかがいしれますね。
そして卒業後加入したシャンソンVマジックでもエース級の活躍を見せ、2年連続ベスト5にも選ばれています。
そんな本川選手は非常に負けず嫌いな性格で、プレー中に気持ちが前に出すぎて鼻や手首を折るけがを何度もしているそうです。ですが、その負けん気の強さがまさに「切り込み隊長」と呼ばれるプレーに繋がっているのでしょう。
※ドライブ ドリブルをしながらシュートにいく攻撃
【高田汐織】
引用先:バスケットボールキング
- 1992年9月26日生まれ
- 身長173cm 体重60kg
- ポジション フォワード
- 所属 デンソー →富士通レッドウェーブ(キャプテン)
- 日本代表歴
2010年U‐18アジア選手権(準優勝) 2011年U‐19世界選手権(7位)
高田選手は正確な3ポイントシュートを武器にし、ディフェンスやスティール※、リバウンド※など泥臭いプレーでチームを支える選手です。そして高田選手といえばその高いリーダーシップ。
中学時代はキャプテンを務め高校在学時は上島コーチに「シオリはアシスタントコーチ」といわれ町田選手からも「キャプテンより上の存在としてみんなを引っ張ってくれていた」と語っています。
その町田選手とは小学校からの幼馴染で、町田選手がバスケを始めたのも高田選手が誘ったことがきっかけの一つでした。2人は小中高と同じチームでプレイをし、信頼関係培っていきました。今では目を合わせただけで考えていることがわかるそうです。
現在、富士通レッドウェーブのWキャプテンとして2人でチームを引っ張っています。
※スティール 相手選手からボールを奪うプレー
※リバウンド シュートが外れたボールを獲得するプレー
【長岡萌映子】
引用先:バスケットカウント
- 1993年12月29日生まれ
- 身長182cm 体重75kg
- ポジション センターフォワード
- 所属 富士通レッドウェーブ→トヨタ自動車
- 日本代表歴
2009年アジアU‐16選手権(準優勝) 2010年U‐17世界選手権(5位)U‐18アジア選手権(準優勝)ユースオリンピック3×3(5位) 2011年3×3ユース大会(3位)アジア選手権(3位) 2014年ワールドカップ(14位)
2016年リオオリンピック(ベスト8) 2017年アジアカップ(優勝) 2018年ワールドカップ(9位)
長岡選手は町田選手、本川選手、高田選手より1学年下の後輩です。1年の時からレギュラーとして活躍し、2年で3冠達成、3年次はキャプテンとしてチームを率いて国体・ウィンターカップ2連覇に導きました。
プレースタイルは大きな体格を生かしたゴール下でのプレーや3ポイントシュートなどを得意とする万能型の選手です。
高校在学時はとにかく必死で、何に対しても全力だったそうです。そのため多少強引なプレーに行く場面も多かったようですが持ち前の器用さと得点力で活躍していました。
その活躍ぶりはウィンターカップ2年次の50点、3年次には51点の大量得点を記録していることからもわかりますね。(これはウィンターカップ個人最多得点の1位タイと2位の記録です。)
まとめ
- 札幌山の手高校出身の有名人の半分が女子バスケ選手
- 札幌山の手高校女子バスケ部は3冠達成などの実績がある強豪校
- 卒業生にはプロリーグや日本代表選手として活躍している選手がいる
札幌山の手高校の卒業生にはすごい選手が何人もいるんですね!きっと母校で学んだことが生かされているんでしょう。バスケ選手を目指している方は札幌山の手高校への進学を考えてもいいかもしれませんね。
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