こんにちは!札幌高校進学ナビゲーターのさっしんです。
みなさんは高校入試制度をどのくらい理解されていますか?
今回はその高校入試制度についてお話をしていきます。特別選抜・特色選抜や一般・二次など聞いたことがなかったり聞いたことはあるけれどよくわからなかったという方には参考になる内容かと思います。
高校入試制度を理解しよう!
高校入試にはルールがあります。そのルールがいわゆる高校入試制度のことを指します。高校入試制度を把握することは自分の学力を上げることと同じくらい大事なことです。
高校入試は百術千慮、つまりあらゆることを知ることで、あらゆることに対応して物事を考えていけるのです。これから高校入試制度において、どのような選抜方法があるのかをお話していきます。
一般・二次とは?
【一般入試とは】
高校には公立高校と私立高校がありますが、どちらの高校にも一般入試があります。まずは公立高校の一般入試からお話していきます。
<道立高校一般入試>
北海道の公立高校のことを道立高校といいますが、この道立高校の場合、一般入試は5教科の学力検査と中学の成績である内申点で合否を判断していきます。5教科の学力検査は国語、数学、社会、理科、英語の順で実施され、試験問題の配布時間も併せて50分、60点満点の最大300点で評価します。
また、内申点は中学での通知表の成績9教科(1~5)を計算式にあてはめ、最大315点で評価されます。内申点の計算式は以下の通りです。
○内申点計算式
1学年の通知表の合計×2+2学年の通知表の合計×2+3学年の通知表の合計×3=内申点
道立高校の場合、全体の70%は学力検査と内申点を同程度に合否を判断していきます。また、残りの15%は学力検査を重視して、もう15%は内申点を重視して合否を判断していきます。
日程は2019年では
- 3月5日(火)に学力検査が実施
- 3月18日(月)の午前10時に合格発表
次に私立高校一般入試です。
<私立高校一般入試>
私立高校一般入試は併願入試とも呼ばれています。併願入試は道立高校と同じ、5教科の学力検査で合否を判断するところもありますが、その私立高校のコースによっては国語、数学、英語の3教科で実施されるところもあります。私立高校の一般入試の場合は内申点は重要視されていません。
日程はA日程、B日程の2つの日程に分けられており、2019年ですと
- A日程は2月14日(木)、15日(金)
- B日程は2月19日(火)、20日(水)
となっています。2019年ではA日程で入試を行う私立高校が37校、B日程で入試を行う私立高校が16校です。
私立高校は最大で2校まで受験することができますが、同じ高校を2回受けることはできません。あくまでもA日程で1校、B日程で1校の受験を行うことができるということです。
合格発表は3月初めの道立高校の入試前までにはどの私立高校でも発表します。次に二次募集についてです。
【二次募集とは】
二次募集とは推薦入試、一般入試で募集定員に満たなかった高校が、追加して募集をかけることを言います。この二次募集は道立高校、私立高校のどちらでも実施されていますが、必ずどの高校でも行われるというものではありません。
推薦入試、一般入試で合格できなかった方を対象としています。また、道立高校の場合ですと、二次募集は改めて試験を受けるわけではありません。一般入試、推薦入試での成績を評価して合否を判断していきます。
ですので二次募集の場合ですと出願するのみです。2019年での二次募集出願期間は道立高校の合格発表が行われた次の日、3月19日(火)から2日間の受付となります。
私立高校でも二次募集はあります。二次募集だけではなく、1.5次募集もあります。実はいろいろと調べてみたのですが二次募集、1.5次募集に関して、その期間や内容について詳しくはわかりませんでした。
気になる方はその時期にその私立高校のホームページをのぞいてみたり、高校に直接問い合わせてみてください。次に特別選抜についてお話をしていきます。
特別選抜とは?
各都道府県によって呼び名は変わってきますが、一般的に特別選抜とは推薦入試のことを指します。この特別選抜は道立高校、私立高校のどちらも行われています。こちらもまずは道立高校からお話していきます。
<道立高校特別選抜>
道立高校の特別選抜は通っている中学校の校長先生の推薦を経て出願することができます。特別選抜では学力検査は行われません。特別選抜は面接のみの場合がほとんどですが、場合によっては英語の聞き取りテストを行うこともあります。
合否の判定は出願する時に提出する推薦書、面接などを総合的に評価して判断されます。2019年では道立高校の特別選抜の日程は
- 試験日が2月12(火)に実施
- 合格発表は2月19日(火)の入試日から1週間後
道立高校の場合、特別選抜試験に合格することができなかった場合、一般入試に再出願することができます。
<私立高校特別選抜>
私立高校の特別選抜も道立高校と同様で、中学校の校長先生の推薦が必要になります。そう考えると中学校の校長先生には特に気を遣っていく必要がありますね。
校長先生とすれ違った時には挨拶をきちんとして自分をアピールしていきましょう。また、校長室の掃除当番になった時にはピカピカに掃除しておくことも効果的かと思います。
私立高校特別選抜の試験は面接がほとんどとなります。道立高校と同様に中学校の校長先生の推薦書、面接などで合否が判断されます。試験日は1月下旬頃に実施されます。その高校によって日程はまちまちです。
合格発表もその高校によってまちまちですが、試験から5~10日ほどで発表されます。
最後に特色選抜についてお話していきます。
特色選抜とは?
特色選抜とは道立高校にはない高校入試制度になります。北海道の場合ですと私立高校の単願入試、または、専願入試がこの特色選抜にあたります。特色選抜では中学の校長先生の推薦は必要なく、自己推薦というかたちになります。
校長先生に苦手意識をお持ちの方はこちらを選択することになりそうですね。しかし、この特色選抜を受けるには2つの条件があります。
1つ目の条件は出願するためには中学での成績を満たしている必要があります。それは内申ランクによって判断されます。内申ランクとは道立高校一般入試のところでお話しした内申点を20点ごとに区切ってA~Mにランク分けしたものになります。
○内申ランク表
ランク | 内申点 | ランク | 内申点 |
A | 315~296 | H | 175~156 |
B | 295~276 | I | 155~136 |
C | 275~256 | J | 135~116 |
D | 255~236 | K | 115~96 |
E | 235~216 | L | 95~76 |
F | 215~196 | M | 75~63 |
G | 195~176 |
もう1つの条件は特色選抜試験を受け、合格したあかつきには必ず入学しますという約束のもと受験するというものです。私立高校が本命の方にとってはいいかもしれませんが、道立高校が本命という方は受験ができなくなってしまいますのでよく考えて受験を選択していく必要があります。
試験の内容は面接だけのところもあれば国語、数学、英語の3教科の学力検査が行われるところもありました。特色選抜の
- 試験日は私立高校の特別選抜試験と同じ日、1月下旬頃に行われることがほとんど
- 合格発表も特別選抜と同じ試験から5~10日ほどで発表
特色選抜が気になる方は自分の内申ランクが満たされているか、本命高校が私立高校であるかを考えてみましょう。
まとめ
- 道立高校の場合、一般入試は5教科の学力検査と内申点で合否を判断します。
- 私立高校の一般入試は併願入試とも言い、学力検査のみで内申点は重要視されません。
- 二次募集とは推薦入試、一般入試で合格できなかった方を対象に募集人員に満たなかった高校が追加募集をかけることを言います。
- 特別選抜とは推薦入試のことを言います。道立高校の特別選抜、私立高校の特別選抜のどちらも中学の校長先生の推薦が必要で、その推薦書と試験当日に行われる面接で合否を判断されます。
- 特色選抜とは私立高校にしかない高校入試制度で、単願入試、専願入試とも言われます。
- 特色選抜は自己推薦となり、内申ランクが満たされていること、合格すると必ず入学する約束のもと、受験をするといった条件があります。
いかがでしたか。高校入試制度のことが少しはお分かりいただけたでしょうか。こうしてみてみると高校入試の方法がいろいろとあることがわかりますし、全ての入試の方法が同じ条件で受けられて、合否を判断しているのではないことが分かりましたね。
もちろん勉強も必要にはなりますが、高校入試制度を制して合格という名のプラチナチケットをぜひともゲットしてください。お付き合いありがとうございました。
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