こんにちは!札幌高校進学ナビゲーターのさっしんです。今回は商業高校についてお話していきます。
商業高校といえば、「卒業後に就職したい人が進学する高校」というイメージを持っている人もいらっしゃるかもしれませんね。商業高校ではたくさんの資格を取得することが出来ます。商業高校へ進学するメリットや就職、大学進学について調査しました。
商業高校に進学するメリットは?
普通科の高校と比べて、商業高校に進学するメリットは何があるか知っていますか?どのようなメリットがあるのかご紹介させていただきますね。
【卒業後にすぐに働きやすい】
商業高校に進学する人といえば、進学はせずに就職をしたい!と思っている人が多いです。もちろん学校生活を送っているうちに、やっぱり大学に行きたいと思う人も居ます。しかしやはり商業高校は資格の取得がしやすいので、卒業後に就職したいと思う人が商業高校に進学することが多いのです。
あなたが企業の採用担当者だったら、「資格を持っていない人」と「資格を持っている人」どっちを選びますか?
断然、「資格を持っている人」ですよね?資格は自分の頑張りや得意分野をアピールするポイントの1つとなります。持っていて損はありません。
では、商業高校ではどのような資格を取得することができるのでしょうか。
<商業高校で取得できる代表的な資格>
- 簿記検定
- ワープロ検定
- 情報処理検定
- 商業経済検定
- 英語検定
- 秘書検定
- 珠算電卓検定
- 漢字検定
代表的な資格を例として挙げましたが、同じ商業高校でも、「情報処理系」「経済系」「国際系」「総合系」「会計系」など科によっても取得できる資格は異なってきますので、もっと色々な資格を習得することが出来るかもしれません。
このようにたくさんの資格を取得して「一体どのような就職先があるのだろう」と思った方もいることでしょう。実際にどのような就職先があるのかを含めて、商業高校卒業後の進路について見ていくことにしましょう。
商業高校卒業後は就職が多いの?
商業高校に進学したからといって、全員が就職するわけではありません。もちろん進学する人もいます。少し前までは就職する人の割合の方が多かったのですが、現在では就職と進学半々の割合になっています。
就職先の例として4つの職種を挙げてみました。
- 事務の職種:市役所や役場の職員、電力会社、鉄道会社、自動車会社、銀行、信用金庫など
- 製造の職種:工場の労働者など
- 販売の職種:百貨店、和菓子やお茶などの老舗、スーパー、ガソリンスタンド、薬局など
- サービス:調理見習い、理美容見習い、ゴルフ場のキャディ、パチンコ店員、飲食店員、ホテル従業員など
もちろん、就職先はこれだけではありません。資格はたくさん取得すれば、自分が進みたい道へ有利に働きます。
自分がどのような職業に就きたいか、イメージできる人はその職業にはどのような資格があった方が良いかを調べておくのも良いですね。
まだ、自分がどのような職業に就きたいかイメージのわかない人は、どのような職種を選んでも良いように、取得できる資格は取得しておきましょう。あの時、もっと勉強していれば…なんて後悔をしないようにして下さいね。
大学への進学は普通科より不利になる?
進学を視野に入れている人が気になるのは、大学への進学は可能なのか…ですよね。普通科よりも商業高校は専門的な事を学びますので、国語や数学などの科目が普通科に比べ削られています。そのため、大学の一般入試で合格することは難しくなってしまいます。
そう、商業高校から大学へ一般入試で合格しようと思えば完全に普通科よりも不利と言わざるを得ません。
しかし、一般入試だけが大学進学の手段ではありません。商業高校で進学する方法には指定校推薦やAO入試があります。
では指定校推薦やAO入試とは一体どんな入試方法で、一般入試と何が違うのでしょうか。詳しくご紹介させて頂きますね。
【指定校推薦】
指定校推薦とは大学が指定した特定の高校のみを対象とした推薦入試となります。主に私立大学を中心として行われています。この指定校推薦には高校ごとに推薦枠(人数)というものが決まっていますので、たくさんの人が受験できるわけではありません。
この推薦枠に選ばれるためには、まず高校での学業成績、課外活動、部活動などの実績をもとに校内選抜を行います。その校内選抜で最終的に選ばれた生徒のみが、大学の推薦入試を受けることが出来ます。
この推薦枠に選ばれるためには、日頃からの学業成績を良くし、部活や課外活動などを積極的に取り組んでおくことが重要となってきます。もちろん、学業成績が良くても、日頃の態度や遅刻などをしていては意味がありませんので注意して下さいね。
指定校推薦は、いわゆる「専願受験」になっています。合格したらその大学以外は受験できないと言うことです。高校入試の「専願入試」と同じですね。推薦入試は大学と指定校の信頼関係の上で成り立っています。なので大学進学後も、卒業した高校の代表として恥ずかしくないように大学生活を送りましょう。
【AO入試】
AO入試とは大学が求める学生像と、受験生の人物像が合致するかしないかで合否が決まる入試になります。高校の推薦を必要としない場合がほとんどですので、自分の意思さえあれば受験することが可能です。
指定校推薦の場合は私立大学が中心でしたが、AO入試は国公立大学でも行われています。学力試験がない場合が多く、試験内容は書類選考や面接、小論文などが一般的になっています。そのため、商業高校の人でも普通科の人と対等に渡り合うことが出来ます。
AO入試で一番重要視されるのは、あなたの「入学意欲」です。「その大学に入りたいと思った理由」や「入学後どのようなことを大学で学びたいか」などを大学側は知りたいのです。
AO入試を受けたいと思う人は、しっかりと行きたい大学の事を調べ、自分がそこで何を学んで行きたいか具体的に考えてから、その熱意をどのように伝えるかということが合格の鍵になってきます。受験生自身の個性もしっかりと評価してくれるのがAO入試です。
このように、大学へ進学するには様々な入試形態があります。ですから「商業高校からの大学進学は不利」と思い込んでしまわず、自分の希望する進路はなにか、その希望を叶えるための道筋はどんなものがあるのか、早くから情報収集しておくことが大切かと思われます。
まとめ
- 商業高校は資格がたくさん取得できる
- 資格をたくさん取得できるので、就職に有利
- 大学進学には、一般入試は難しい
- 指定校推薦、AO入試を受ければ大学進学も可能
初めから就職をすると決めている人は、たくさん資格を取得できる商業高校はオススメです。大学に進学をしたいと思っている人は、自分が行きたい大学に、商業高校からの指定校推薦またはAO入試があるのかを確認しておくと良いでしょう。
社会人になって働きながら資格の勉強をするのは難しいと思います。学生のうちにできる限り、取れる資格は取得しておきましょう。あなたが思っている以上に、高校生活はあっという間です。あなたが本当に行きたいと思っている学校へ進学し、後悔のないようにして下さい。
たった一度の高校生活、素敵な高校生ライフを送って下さいね。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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