こんにちは。札幌高校進学ナビゲーターのさっしんです。
みなさんには得意なスポーツはありますか?
今回はスポーツ推薦についてお話していきます。スポーツ推薦が得をするのは入試の時だけではありません。入学後にも優遇されることがあるんですよ。
いろいろと調査してきましたのでご紹介させて頂きます。
スポーツ推薦は入学後も優遇される?
スポーツ推薦で入学した生徒、いわゆるスポーツ特待性は入学後も優遇されます。具体的な優遇内容をご紹介していきます。
入学金の免除・授業料の免除、もしくは減額
優遇される内容の1つとして、入学金の免除、授業料の免除、もしくは減額が認められます。減額がどのくらいまであるかというと高校3年間のうちに1年間のみ免除になる高校、3年間の授業料が半額になる高校など様々です。では、高校の入学金や授業料はどのくらい払うものなのかを見ていきましょう。
【高校の入学金・1年間の授業料】
入学金 | 授業料(1年間) | |
公立高校 | およそ5,500円前後 | およそ1万円程度 |
私立高校 | 約50万円(入学金が高い高校)
約10万円(入学金が安い高校) |
およそ130万円(授業料が高い高校)
およそ27万円(授業料が安い学校) |
公立高校は入学金、授業料が低価格で設定されている為、それほど負担にはならないかもしれませんが、私立高校となると金額が大きく変わってきます。入学金は入学の時に1度だけ払うものになるものです。しかし、たった1度だけといっても50万円はかなりの負担です。
また、授業料の高い高校では1年間で130万円もかかるんですね。3年間で390万円。合わせて440万円。目まいがする金額です。それが、全額免除になる。もしくは減額してもらえるので負担がかなり軽くなります。スポーツ推薦で入学できるとなれば親としても是が非でも応援してあげたくなりますね。
スポーツ環境が整っている
もう1つの優遇内容としてスポーツ環境が整っていることです。これは、多くが私立高校にいえることです。多くの私立高校ではスポーツを行ううえで最適な環境が揃っています。
例えば、室内トレーニングルームがある高校、室内プール、ゴルフ場を持っている高校もあります。設備に関してもです。球技であればボールの数、特に野球であればピッチングマシーンなど高価な設備のある高校もあります。
監督などの指導者もより実績のある人がいることも多いです。本気でスポーツに取り組みたい人にとって環境や設備が整っていればより効率よくトレーニングできることになります。
では、スポーツ推薦を受けるためにはどのようにすれば良いかをお伝えしていきます。
高校進学のスポーツ推薦の種類
スポーツ推薦と言ってもさまざまです。大きく分けて3種類あります。
- 高校からのスカウト
- 練習会、オーディション
- 自己推薦
ひとつひとつどのような内容かを見ていきましょう。
【1.高校からのスカウト】
中学の大会などで高校の部活動関係者の目に留まり、成績優秀者として「うちに来ないか」とスカウトの声がかかる場合です。
【2.練習会、オーディション】
夏休みなどで高校の部活の練習に参加できる機会があります。また、強豪校などでは優秀な選手を獲得するためにスカウトとは別にオーディションを行っています。いずれも、実際にプレーでアピールしていき、推薦を獲得する場合です。
【3.自己推薦】
高校入試では一般入試、一般推薦入試の他に、スポーツ推薦入試があります。中学からの学内選考があり、自分で入試を受けて入る場合です。
スカウトやオーディションが行われるのは私立高校がほとんどです。自己推薦入試に関しては私立高校はもちろんですが、公立高校でも行われています。
【スポーツ推薦を受ける際の条件】
- 中学3年間で全国大会やそれに準ずる大会で上位の成績を収めた者
- 体育の成績が規定以上の者
- その学校に相当する学力があること
- 高校に入学後もその部活動を3年間続けることができる者
この4つの条件は高校によって変わってきます。3つ目にある「その学校に相当する学力があること」とあるようにスポーツ推薦とは言ってもやはり高校とは勉強をする場なので基準の学力がなければスポーツ推薦を受けることはできません。これは入学後にも言えることで、スポーツ活動だけ行っていれば優遇されるわけではありません。
一定の学業成績をとっていなければ授業料免除などの優遇が取り消されてしまうということもあります。スポーツ推薦を狙っている皆さん!勉強もしっかりしましょうね。
これまで、スポーツ推薦の優遇内容、条件をお伝えしてきました。最後にスポーツ推薦には注意する面もあるということをお伝えしていきます。
【スポーツ推薦の注意点】
私立高校のスポーツ推薦では入学後寮生活を送るという方もいらっしゃるかと思います。入学金や授業料の免除、減額があったとしても、寮などでの生活費やその他、教科書代、2年生になると修学旅行代などの費用はかかります。授業料だけで100万円を超える高校があるくらいですので寮の生活費(家賃や食費、光熱費)も高く設定されている場合があります。
また、スポーツ強豪高校では遠征や合宿など年間でかかる出費があります。入学する前に必ず確認が必要です。また、スポーツ推薦には3年間活動を続けることが条件とされている高校もありますのでケガなどでやむを得ず活動が続けられなくなった場合には優遇措置が取り消される場合があります。
また、ケガだけではなく監督や部員との相性などで部活動を続けられないケースも出てくる場合も同様です。
ではこの注意点をどのように注意していけばいいのかをお伝えしていきます。
【文武両道】
具体的にどのように注意していくのかというと、ずばりキーワードは「文武両道」です。
部活が続けられなくなった時に支えになるものは学力です。続けられなくなった時を考えておく必要はありませんが部活と同じように勉強も頑張っておく必要があります。スポーツ推薦を受ける条件の一つとしても「その学校に相当する学力があること」とあります。
入学後もしっかり勉強をしておけば問題はありません。でも、なかなか勉強も部活も両方は難しいという人も多いかと思います。両方とも全力でなくてもいいのです。あくまでも必要最低限に取り組んでいくということを頭に入れておけば大丈夫です。
スポーツにしても勉強にしてもできる限り精いっぱい頑張っていくしかありません。何ごとにも頑張ることによってどんな結果になっても後悔はないはずです。そして、逆に部活にしても勉強にしても結果が出た際には自分の中で大きな糧になっていくのです。
もう1つ、お金の問題が残っています。実はスポーツ推薦の多くは特待生として優遇されています。やむを得ずに特待生としての優遇が得られなくなった場合に、私立高校の高い授業料をどのようにしていくか悩まれる人もいます。
そんな人には奨学金制度の検討をお勧めします。
<奨学金制度とは>
奨学金制度とは学力のある受験生に対して学費の給付・貸付を行う制度です。奨学金は他のローンよりも金利が低いのが特徴です。年金利の最大は3%と決められています。そのため利息として払う金額が少なく、返済に大きな負担がかかりません。
高校進学をスポーツ推薦で入学した人にとって部活動とは大きな存在です。大好きな部活を熱心に取り組むことを目的に通われている人も多いでしょう。それでも、高校は勉強をするところでもありますでの、勉強ももちろん取り組まなければなりません。
文武両道に頑張っている人には万が一ケガなどのトラブルが起こったとしても高校に通うことができる制度はあります。
まとめ
- スポーツ推薦は入学金や授業料などの優遇があります。
- スポーツ推薦には高校によってスポーツを行う環境が整っていることが多い。
- スポーツ推薦を受けるための条件があります。その1つとして一定の学力が必要となります。
- スポーツ推薦で入学した後も勉強には取り組みましょう。
- 万が一の時には奨学金制度を検討していきましょう。
みなさんいかがでしたか。スポーツ推薦を狙っている方のお役に立てたのであれば幸いです。好きなスポーツ、得意なスポーツを使って望んでいる高校に進学できるスポーツ推薦をこれを機会に改めて検討してみてはいかがでしょうか。それによって、より楽しい高校生活を送ることができるかもしれませんよ。お付き合いありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。